手元にあるいろいろな機材で収録したオーディオデータです。 収録する機材の違いにより、 どのくらい音質が異なるかがわかると思います。 手元にあった機材で、 一般的な利用形態 (例: 会議用スピーカは机上に置く、 Web カメラはディスプレイ上部に固定する) を想定した機材配置で収録しています。 Android や macOS 以外は、 USB オーディオから ALSA ドライバ + Audacity で、 何も加工せずに収録したオーディオファイルに、 最後にノーマライズして音量レベルを揃えたものです。 個人的なおすすめ度を★ (おすすめしない)〜★★★ (とてもおすすめ) で示しています。
一部の機器については、 Zoom 上でビデオレコーディングした時の音も収録しています。 Zoom クライアントは音声を加工する (特にハイがかなり落ちる) ので、 オーディオインターフェースから直接収録した場合と、 Zoom クライアント上で収録した場合は大きく音が変わることに注意してください。
★変な低音が出すぎていますし、 音がこもっています。 ノートパソコン本体と共鳴しているのかもしれません。 手軽さでは一番ですが。
★★ OS X 10.8.5 搭載の QuickTime Player で収録しました。 ambient noise reduction は有効にしてあります。 ノートパソコンの内蔵マイクとしては良好な音質です。 わずかにホワイトノイズが乗っています。 OS 側で加工していると思われるため、 他の多くの機材 (オーディオデバイスからの生の音をそのまま収録している) と単純に比較できない点には注意が必要です。
★ Android OS のオープンソース版 (LineageOS) に内蔵の「レコーダー」で収録しました。 サンプルレートが低く、 ビット数も低いような音です (一昔前の 11KHz、 12 ビットみたいな音です)。 無音区間を検出しているのか、 発話の切れ目が非常に不自然です。 まともなアプリを使えばもっと高音質で録音できる可能性もありますが未検証です。
★内蔵の「音声レコーダー」で収録しました。 ホワイトノイズがひどく、 かといって音声の高周波が出ている訳でもありません。 まともなアプリを使えばもっと高音質で録音できる可能性もありますが未検証です。
★講義の音声収録には向きません。 サンプリングレートの上限が 8KHz のようなので、 それ相応の音質です。 波形を見ているとオフセット (直流成分) が出ているようです。
★それなりの音質です。 ときどき原因不明のノイズが乗ります。 おそらくサンプリングレート 44.1KHz で収録したのが原因かと思われます (詳細は不明です)。
★★最新のモデルでありませんが、 比較した Web カメラの中ではまともな音質でした。 しかし、 ホワイトノイズが乗ります。
★比較的最近のモデルなのに音質はイマイチです。 強いバンドパスフィルタがかかったような音です。 特に高音が出ておらず聞きとりにくい音です。
★音質はイマイチです。 狭いバンドパスフィルタがかかったような音です。 机上に設置しているのも音質にとっては不利だと思います。 小型で便利な機材ですが、 音質は良くありません。
★ PJP-10UR よりは良いですが、 複数のマイクで集音したものを合成しているためか、 薄くフランジャーがかかったような音です。 バンドパスフィルタがかかったような音で、 ホワイトノイズは気になりません。 会議用スピーカとしては悪くないと思いますが、 講義用のオーディオ収録にはそれほど向きません。
★ Yamaha の他の PJP シリーズと同じような音質です。 Yamaha の会議用スピーカの特徴として、 複数のマイクを併用して (?) 全方向から集音しているので、 壁などの反射音もしっかり拾ってしまうのだと思います (そのためフランジャーやダブラーがかかったような音になる)。 会議用スピーカなので構造的に仕方ないことかもしれません。
★★ DSP で加工されたような音ですが、 聞きとりやすく、 バランスの取れた音です。 バンドパスフィルタで高域・低域をカットしていると思われますが、 カットし過ぎていないので悪くありません。 少しホワイトノイズが乗りますが、 会議用スピーカであることを考えると良い製品だと思います。
★★ Zoom 上で収録した場合も、 聞きとりやすく、 バランスの取れた音です。 ホワイトノイズも気になりませんし、 低音も適度に抑えられています。
★★会議用スピーカとしては珍しく、 ある程度の低域が出ます。 高域はカットされていますが、 わずかにホワイトノイズが聞こえます。 高域が落ちているのでクリアには聞こえませんが、 それほどひどい音でもありません。 無音区間を検出しているのか、 発話の切れ目が不自然です。
★ Zoom 上で収録すると、 極端にハイが落ちて、 もともと低域が強く出ることもあってバランスの悪い (低域の出過ぎた) 音になります。 Zoom の音声フィルタが原因かもしれませんが、 中域もやや聞きとりづらい音になっています。
★高域をイコライザで強調したような音です。 高域を強調しているため、 常にホワイトノイズが耳につきます。 中域〜低域はバランス良く出ています。 再生側のスピーカで高域が強くカットされるならこのままでも良いのでしょうが、 そうでなければホワイトノイズがかなり耳につきます。
★★ Zoom 上で収録すると、 Zoom のデスクトップクライアントが音声を加工するため、 ハイが落ちて、 全体的にこもった音になります。 耳ざわりなホワイトノイズは消えますが、 それほど良い音質でもありません。 なお、 Zoom クライアントの音声入力レベルを最大に設定しても、 音声レベルがそれほど大きくなりません。
★ Yamaha の他の会議用スピーカのように加工された不自然な音ではありませんが、 ホワイトノイズが強く載っています。 エコーキャンセラーの影響か、 ホワイトノイズが一定ではなくうねりを感じます。 audio-technica AT-CSP1 と同様に、 再生側のスピーカで高域が強くカットされるならこのままでも良いのでしょうが、 そうでなければホワイトノイズがかなり耳につきます。
★★ YVC-200 単体で収録するとホワイトノイズが強く出るのですが、 Zoom 上で収録するとハイが落ちでちょうど良いバランスになります。 中域〜低域もバランス良く出ています。
★★低音がやや強めに出ていますが、 全体的にまとまりの良い音です。 Zoom 上で収録しているため、 ハイが落ちていますが、 音声としてはそれほど違和感がありません。
★★★クリアな音質です。 マイクの感度が良く、 ヘッドセット型なので、 呼吸する音まで拾ってしまいます。 本製品は、 ヘッドフォン部分はオープンエア型で、 耳あてのところがスポンジ状の素材です。 圧迫感があって、 長時間装着していると不快になってくるのがやや欠点です。
★★★他のヘッドセットマイクのウィンドウスクリーンを付けて収録しました。 ウィンドウスクリーンのおかげでブレスノイズは多少軽減されています。
★★ウィンドウスクリーンがない状態で収録しました。 良好な音質です。 わずかにホワイトノイズが乗ります。
★ウィンドウスクリーンを付けて収録しました。 大きなホワイトノイズが乗ります。 ローパスフィルタでカットすれば良いかもしれませんが、 そのままではちょっと使えません。
★★★ポップガードを付けて収録しました。 USB 接続型のエレクトリックコンデンサーマイクに、 ポップガード、 ウインドウスクリーン、 アーム式のマイクスタンドが付いて 5,000 円程度でした。 コンデンサーマイク特有の音ですが、 ノイズレベルも低く、 音声の収録には十分な品質です。
★★見た目はチープですが、 音質は悪くありません。 エレクトリックコンデンサマイク特有のクセのある音ですが、 ホワイトノイズも聞き取れないくらい小さいです。
★★★付属しているウィンドウスクリーンを付けた状態で収録しました。 クリアな音質です。 サイズもコンパクトで、 ミュートボタンも付いており、 講義用のオーディオとして優れています。
★★★ボーカル用のダイナミックマイクなので高音質です。 ヘッドセット型の小型マイクなので低音が出ませんが、 講義用のオーディオ収録にはちょうど良いと思います。
★★★音響用のダイナミックマイクなので高音質です。 人の声に特化したマイクではないので、 講義用のオーディオとしては低音が出すぎていますので、 ハイパスフィルタでカットすると丁度良そうです。 今回の収録形態なら、 AG06 側でイコライザかローパスフィルタをかけると良さそうです。